漢方 東洋医学科・総合内科

漢方薬について

漢方薬は日常、多くの診療科で処方されています。

しかし本来漢方薬は、通常の西洋薬のように「症状」「病名」は関係なく、胸部腹部診察、脈診、舌診、問診といった四診を行い、それによって患者の状態を表現する「証」の決定により処方しなければならない、西洋薬とは全く違った体系の医学です。

同じ病名であっても「証」によって処方すべき漢方薬は患者によって異なるため、場合によっては逆効果のこともあります。しかしながら一般医が「証」の診察を行うことは困難であり、その治療効果に差を感じる大きな原因となっています。当院医師は、漢方的診察のできる、数少ない漢方専医です。

当院の治療方針と症例

一方、漢方処方のみにこだわりすぎず、西洋医学の治療にも幅広く熟知したうえでバランスよく処方加療することは非常に大切だと考えています。総合内科専門医も持っていますので、漢方薬にこだわりすぎず、対応ができます。

対象症例は幅広く、現在下記のような症例を治療しています。

  • 一般的な薬で効果がなかった慢性症状や急性症状
    (内科、婦人科、泌尿器、耳鼻科、整形外科、小児科、などさまざま)
  • 長年、治らないまま
  • いわゆる不定愁訴として扱われているような症状
    (どこの専門にも属さない症状、検査結果は良かったと、たらい回しにされている症状など)
  • 抗がん剤の補助療法
  • コロナ後遺症、ワクチン種後の諸症状の改善